2001年11月23日(金)

実篤公園

東京都調布市若葉町1-8-30

紅葉

調布市仙川にある実篤公園は、滄浪泉園などと同様にハケの自然を生かした庭のある文学者・武者小路実篤の住まいを公園化したものだ。

愛用のめがね

ハケ沿いにあるほかの公園が資産家の別荘跡で、築庭もしっかりして立派な建物が建っていたりするのに対して、ここは彼が日々の暮らしをしたところであり、人柄もあってか無造作な自然のままが残されていてとても親しみがある。

武者小路実篤と言えば、素朴な野菜の絵に添えて「仲良きことは美しきかな」と書かれた色紙を思い浮かべる人が多いと思う。志賀直哉と並んで白樺派を代表する文学者・劇作家であり、新しき村運動で知られる思想家でもあるのだが、カボチャの絵しか知らなかった人(わたしも)は併設する記念館で勉強しよう。