2004年10月31日(日)

佐須街道

東京都調布市佐須町4-68

佐須街道

時の宰相が「街道」と名付けたのに「通り」になってしまった井の頭通りのことを思いながら、調布市の北部を通る佐須街道を走ってみた。特に宿場があるわけでもない3キロ足らずの田舎道が「街道」になれた訳を探して。

京王線柴崎駅付近で甲州街道を北へ折れ、深大寺の御塔坂下まで行くこの道が「佐須街道」と命名されたのは昭和57年(1982)と新しく、それまでは深大寺道と呼ばれていたらしい。

キャベツ畑

江戸時代の古地図には「佐須村道」の名も見えるという。東西から甲州街道を旅してきた人々がこの道を通り、御塔坂をあがって深大寺に詣でたことがその名の由来だ。今はそんな面影はないけれど、昔は参詣道としてそれなりの賑わいがあったようだ。

道はまっすぐではなく、沿道には大きな農家や古い寺社も残っている。歴史の重み、とまでは言わないが井の頭通りにはない何かがあるような気がした。

祇園寺に近い柏野小の向かい側に広がる畑と広い空が好きだ。