岡本静嘉堂緑地
東京都世田谷区岡本2-23-1
岡本静嘉堂緑地は、旧三菱財閥の岩崎家が所有する庭園だったが、戦後手入れする人もなく放置されたために図らずも貴重な自然が残される結果となった。その一角にある静嘉堂文庫は、和漢の典籍20万冊と国宝級の優品を含む古美術品約5,000点を収蔵しているが、公開はされておらず一部を付属の静嘉堂文庫美術館で見ることができる。
三菱財閥の四代目で最後の当主となった岩崎小彌太氏が作らせた英国風の建築は一見の価値あり。
庭園にある岩崎家玉川廟(納骨堂)は、明治の洋館建築に大きな足跡を残したジョサイア・コンドルの設計になる(明治43年(1910))。沖縄のシーサーのような狛犬(?)が、小彌太氏の父彌之助氏(三菱の二代目当主)を守っている。
ここから北へ行くと砧公園、南に下って六郷用水沿いに西へ回ると岡本公園民家園だ。