2005年10月29日(土)

出世観音前の庚申塔

東京都大田区久が原2-7

庚申様

適当に走っていたら「出世観音前」という交差点にでた。交差点の脇にきれいに手入れのされた祠が見える。自転車を降りて休憩だ。

折り鶴

祠には二体の庚申塔が納められていた。左手の青面金剛は元禄13年(1700)、右の三猿が彫られた碑には元禄5年(1692)の文字が微かに見える。きれいな花が生けられ、掃除も行き届いていて気持ちが良い。人々の厚い信仰に守られているようだ。

ここへ来る途中、持ち主が去って自治体に寄付された庭を見てきた。人は移り町の様子は変っていくけれど、この庚申塔は300年も前から変らずにここにあるというのが、なんだか不思議な感じがする。

まわりを探したが観音様は見つからなかった。どうやら、出世には縁がないらしい。

東久自治会館の庭