和田堀給水所
東京都世田谷区大原2-30-43
京王線代田橋駅前の和田堀給水所が公開中だ。毎年桜とツツジの季節だけ一般公開されている。
コンクリートに囲まれた男性的な一号配水池(昭和9(1934)年完成)に対して、小山を盛上げたような二号配水池(大正13(1924)年完成)は草木に覆われて女性的な優しさを感じる。どちらかと言えば、ツツジの時期の方が楽しい。
共に有効水深7.27m、有効容量30,000m3という巨大なもので、特に一号配水池の重量感のある造りには圧倒される。ギリシャ建築のオーダーを模したような正面に寄ってみると、なかには何にもなく廃材がごろごろしていた。純粋に階段を付けるためだけにつくられたようなのだが、それでも様になっているところがおもしろい。
ミーハーなので上に載っている塔をよく見たいのだが、なかにはいると壁が高すぎてかえって見ることができない。結局門の外に出ていつもどおりに遠目に見ることになった。
二号配水池のギリシャ神殿風建物ともども、近くで見せてもらう機会はないだろうか。