2002年6月16日(日)

山本有三記念館

東京都三鷹市下連雀2-12-27

ステンドグラス

小泉首相の「米百俵」発言で、永い眠りから覚めたかのように山本有三の本が書店に並んでいる。

山本有三記念館

「真実一路」や「路傍の石」で知られる小説化・戯曲作家だが、ちょっと今読むにはつらいかもしれない。玉川上水沿いには山本有三記念館や下村湖人が「次郎物語」を書いた浴恩館などの文学に関する旧跡が数多いが、今の若者にはなじみの薄い名前だろう。

井の頭公園にほど近い山本有三記念館は、彼が昭和11年(1936)から21年(1946)まで住んだ家で、大正15年(1926)に清田龍之介という貿易商が別荘として建てたものだという。正面に見える暖炉の煙突が印象的な洋風建築だ。作品は読んだことが無くても、大正ロマンの香りを味わいにちょっと寄ってみよう。

正門前に作品のモチーフとなった“路傍の石”が置かれている。

三鷹市教育委員会の説明板 | 路傍の石