2001年9月1日(土)

善養寺

東京都世田谷区野毛2-7-11

善養寺

世田谷区内の国分寺崖線沿いは、府中崖線とは別の形で自然が良く残されている。

岩崎家の別荘だった静嘉堂がそうだったように、崖線の自然を庭園に取り込んで崖の上下をまたぐように作られている邸や、広い敷地内に大きなケヤキの木を残した豪邸などをそこここに見る事ができる。新しく建てられたマンションも高さを抑え、敷地内に公園の形で自然を残すように配慮しているのが嬉しい。

カヤの木

高そうな家が並んで外車が行き交う細い道は、きょろきょろしているとちょっと危ないが、見所が多くて楽しい。岡本あたりから丸子川に沿って、時には崖線の上の道を選んで等々力方面へ走って行こう。

野毛大塚古墳の南の丸子川を赤い欄干の橋で渡ると、おおきな羊が道上からのぞいている。

ここ善養寺は怪しい動物たちでいっぱいだ。

大きな狛犬(?)に迎えられて門をくぐると、都天然記念物のカヤの木が青い実の付いた枝を柳のように垂らしている。本堂の前には下を向いてシャイな獅子、水瓶の陰には何かの子供、枯山水に架かる橋は龍、おにぎりを持った蟹や恐ろしい亀に混じって、作風の違うかわいい子象もいる。

面白いけれど、ちょっとくらくらするような寺だ。

(怪しい動物たち)  | 獅子 | 何? |  |  |  | 子象 | 世田谷区教育委員会の説明板 | カヤの木の説明板