筑土八幡神社
東京都新宿区筑土八幡町2-1
神田川の江戸川橋から後楽園までの間は、上空を高速道路で覆われてつまらなくなるので、横道にそれて神楽坂方面へ走ってみた。
神田川と外濠の分水嶺になる坂道をうんうんと登っていくと、頂上に満開の桜に包まれて筑土八幡神社が建っていた。
大手町に首塚のある平将門の足が祀られているという話を聞いたことがあるが、境内にはそれらしい説明はない。代わりにいいものを二つ見つけた。
ひとつは猿のカップルが桃の実を採って遊んでいる姿が彫られた庚申塔。庚申塔といえば三猿(見ざる言わざる聞かざる)と相場が決まっているが、こういう楽しいものは初めて見た。
もうひとつは“♪まさかりかついで きんたろう〜”の歌碑だ。唱歌「金太郎」「花咲爺」などの作曲者・田村虎蔵がこの神社の裏に住んでいた縁で、顕彰碑が建てられている。
さすがにこういう楽しいものと並べて、おどろおどろしい平将門を持ち出すのは気が引けるのだろうと、とりあえず納得した。