富岡八幡宮
東京都江東区富岡1-20-3
地下鉄東西線に門前仲町という駅がある。どこの門前町なのかと思ったら、名前の由来となった永代寺は明治の廃仏毀釈で廃寺となったという。同寺にあった江戸六地蔵の一つも、その時に失われてしまった。
寛永四年(1627)に、永代島と呼ばれたこの周辺地を長盛上人が造成し、富岡八幡宮とその別当寺として永代寺を創建したという。江戸最大の八幡さまとして有名な富岡八幡宮だが、八幡宮の門前町ではない。なぜなら、神社には鳥居はあっても門がないから。
今は、永代寺の跡地に建つ深川不動が門前町を引継いでいる。
八幡さまでは鼻息の荒い元気な狛犬が参道を護っていた。特に説明はなかったが、享保十二年(1727)の銘があったので、創建百年を記念して奉納されたもののようだ。