2007年8月15日(水)

奥多摩湖

東京都西多摩郡奥多摩町原5番地(水と緑のふれあい館)

水質観測船

子供の頃、多摩川の水源は奥多摩湖だと思っていた。もちろん、湖は小河内ダムによって堰き止められた人造湖で、多摩川はまだまだ上流へと続いていることはすぐに学校で習ったけれど、いまだにあれだけの水がどこから湧いてくるものか不思議でならない。

小河内ダム

連日、熱射病や熱中症で亡くなる方が出るほどの暑さが続き、雨も降らずに家の周りでは地面が乾いて白くなっているというのに、多摩川は涸れることなく海へ向って滔々と流れている。奥多摩の山々が蓄えている水分が少しずつ地上へしみ出して、一粒の水が千粒万粒と集って流れ出すと頭ではわかっていても、目の前のリアルに想像力が追いついていかない。

「信じようと信じまいと、神が存在するのは事実であり、論証したり考察したりするものではない。」という言葉をどこかで聞いたことがあるけれど、目の前の豊かな水と絶えることのない流れは同じように圧倒的事実としてここに存在し、われわれすべての命を育んでくれている。

奥多摩湖のあらまし

(奥多摩むかしみち) ← 水根集落