中山集落
東京都西多摩郡奥多摩町境951周辺(奥多摩むかしみち)
多摩川の渓流に沿って進んできた奥多摩むかしみちは、「西久保の切返し」と呼ばれるところで小河内ダムのダム壁に阻まれて大きく谷筋を離れる。自転車なら青梅街道に戻ることになるが、ハイキング道は青梅街道中山トンネルの上にある集落へ細くて急な山道を登って行く。奥多摩むかしみちの中でも一番厳しい区間だ。
中山集落では、何年か前に来た時に、転げ落ちそうな急な斜面を段々畑にして作業している方がいてビックリしたが、今は右の写真の通り自然のままに放置してあるように見える。山道の斜面側には網が張ってあって、「高圧電流注意」なんて書いてあるのを見ると、転落防止ではなく山の動物よけらしい。とすれば、まだこの斜面は畑として現役なのか。
山道はさらに、浅間神社の前を通って水根の集落へと続いていく。どう見ても登山道なのに、時折姿をみせるガードレールや街灯が微妙な生活感を感じさせる不思議な道だ。