2009年9月27日(日)

日枝神社の神猿

東京都千代田区永田町2-10-5

母猿

地下鉄溜池山王駅の「溜池」は地名、「山王」は近くにある日枝神社の通称「山王さま」に由来する。大山咋神(おおやまくいのかみ)を祭神とする山王さま(日吉神社系列)の神使は猿とされており、神門には仁王像の代わりに夫婦の猿が立ち、社殿の前にも狛犬風に猿の石造が置かれている。

殿猿

猿(サル・エン)は「魔がサル(去る)」「エン(縁)に結ばれる」と言われ、また、安産・夫婦円満の御利益もあるとされている。祭神ではなく、そのお使いの方が信仰の対象になるというのも変な話だが、神社には結婚式場が併設され、赤ん坊のお宮参りに訪れる家族連れもひっきりなしにやってくる。八百万(やおよろず)の神の国ならではの信仰風景だ。

社殿両脇の猿像には赤い布が掛けられている。烏帽子をかぶった殿猿は、スーパーヒーローみたいなマントがちょっとかっこいい。母猿の方は、赤ん坊をおくるみに包んで大切に抱きかかえている。

赤い布は、境内社である山王稲荷神社の狛犬にも掛けられていた。こちらは赤ちゃんのような前掛けで、強面の狛犬も形無しという感じ。微笑ましいというかかわいそうというか、ちょっと複雑だ。

由緒 | 山王稲荷神社本殿 | 赤い前掛けの狛犬 | 溜池発祥の碑 | わが国黎明期の牧場(JA東京)