夕やけこやけの碑
東京都渋谷区恵比寿西1-23-1 (渋谷区立長谷戸小学校)
歌詞の通りの牧歌的な風景が広がる八王子市恩方に建つ作詞者中村雨紅の「夕やけ小やけ歌碑」に対して、作曲者草川信の「夕やけこやけの碑」はビルの林立する代官山の都会の風景の中に建てられている。
都会とはいっても、この歌が作られた大正時代(※)にはまだのどかな雰囲気が残っていたことだろう。目黒川を望む高台の上から、きれいな夕焼けが見られたに違いない。
歌碑は長谷戸小学校の創立75周年を記念して建てられたものだが、学校の前には「祝創立98周年 えがお広がり心もはずむ 夕やけこやけの小学校」と書かれたパネルが掲げてあり、もうすぐ100周年を迎えようとしているようだ。
パネルの後ろにのぞく校舎の壁には、くじらが跳ねる海を真っ赤に染める夕焼けの絵が描かれていた。
※ 作詞・中村 雨虹-大正八年(1919)、作曲・草川信-大正十二年(1923)