重闢茶場碑
埼玉県入間市宮寺1-1(出雲祝神社)
狭山湖の北を東西に走る179号所沢青梅線を走っていると、通りすがりにJAいるま野宮寺支店の角に建つ「重闢茶場碑入り口」と彫られた大きな石碑が目に入った。石碑を案内する石碑とは不思議なものだと思いつつも、先を急いで通り過ぎると、次に現れたのが「ようこそホッタラケの島へ」と書かれた木標。この辺りは山地なのに「島」ってなんだ?
これは放っておけないと引き返し、道しるべに案内されて出雲祝神社にたどり着いた。
七五三の家族連れで賑わう神社の奥に、その碑はひっそりと建っていた。入間市とその周辺は、「色の静岡、香りの宇治、味の狭山」と謳われる狭山茶の産地だ。安政年間に建てられた重闢茶場碑(左写真左)には、その狭山茶の由来について記されているのだそうだ。
出雲祝神社を後にして次に向かう途中で、道標としては日本一大きいという「北狭山茶場碑入り道」の碑を見つけた。なるほど、「重闢茶場碑入り口」の碑はこれを意識して建てられたのだな。