2011年1月25日(火)

横浜税関

神奈川県横浜市中区海岸通1-1

シュロの木

海岸通の街路樹は、横浜税関の前だけほかとは違う。南国風のシュロの木が、イスラム風の建築にマッチしてエキゾチックな雰囲気を醸しだしている。

象の鼻から

「クイーン」の愛称で呼ばれるその姿は、港に入ってくる人々を迎えるために海に正面を向けている。象の鼻パークの突堤、あるいは横浜港大桟橋から振り返ると、緑色の帽子を被った貴婦人がにっこりと微笑んでいる。

キング、クイーン、ジャックの「横浜三塔」はトランプになぞらえて名付けられたと言われているが、「塔」という形から考えるとチェスの駒にも見えてくる。とすれば、小さなドームを載せた姿はビショップの方がふさわしい。

とはいえ、クレオパトラの昔からアラビアの美しい姫君にあこがれてきた現代のシンドバッドたちが、この優美な姿をみてクイーンと名付けたのはごくごく自然の成り行きだったに違いない。

「最初にクイーンありき」から他の二つの塔が命名されたのでは?と私は思っているのだが、いかがだろうか。

横浜市都市計画局都市デザイン室の解説 || キング | ジャック