神奈川県庁本庁舎
神奈川県横浜市中区日本大通1
個人的にはこの塔が「キング」と呼ばれる理由がよくわからない。横浜三塔の中では一番太いので、恰幅の良い王様ということだったのか。
塔の上に載っているのは王冠ではなく、五重塔などの仏塔と同じように相輪を起立させた三角屋根。瓦屋根ではないけれど、その和風な味付けから帝冠様式の先駆けといわれている。
以前、ここで映画のロケをしているところに出会ったことがある。戦前の服装をした俳優さんたちが行き交い、玄関には通産省かなにか、厳めしい官庁の表札がかかっていた。いかにも権威主義的なデザインは、意図したものかどうかはわからないが、確かに軍国主義時代のお役所の偉ぶった雰囲気を醸しだしている。
来港する海外の船乗りたちも、そんなニュアンスを敏感に感じ取って「キング」と呼んだのかもしれない。
横浜市都市計画局都市デザイン室の解説 || クイーン | ジャック