コブシ
東京都世田谷区砧公園
♪こぶし咲く あの丘 北国の ああ 北国の春 (作詞: いではく、1977)
大ヒット曲「北国の春」に歌われるとおり、コブシの花は春を知らせるうれしい便りだ。
人様の都合などにはお構いなしに、春はマイペースでやってくる。コブシの花は、冬の世界を覆っていた白い雪を空へ返すかのように、勢い良く空に向かって花開く。
砧公園のファミリーパーク(芝生広場)に東側入口(美術館側)からはいると、大きなコブシの木が恭しく我々を出迎えてくれる。
「ようこそ、春の砧公園へ」
そこから左手(南)に向かう散歩道沿いにも、広げた枝いっぱいに白い花をつけた大木が並んでいる。もうすぐ華やかな桜も花開くことだろう。でも、今年は静かなこの白い花が胸にしみる。
どんな時でも、どんな場所へも、誰の所へも、必ず春はやってくる。それが希望だ。