2017年11月11日(土)

水 路 閣

京都府京都市左京区南禅寺福地町 南禅寺

水路閣

京都には何度か行っているが、どういうわけか、いつも南禅寺に足が向いてしまう。石川五右衛門の名セリフ「絶景かな、絶景かな」で知られる三門からの展望にも、門前に軒を連ねる豆腐料理店にも興味はなく、とくに宗教的な関係もないのだが、ほぼ毎回訪ねている気がする。

南禅寺三門

目当ては水路閣。

南禅寺の境内を横切る水路・琵琶湖疏水が重々しい石の橋の上を流れている(※)。

思うに、生れて初めて煉瓦造りの建造物を(それと意識して)見たのが水路閣だったかもしれない。和風の寺院建築とのギャップに驚き、そもそも、境内に関係のない異物が乱入しているという状況にショックを受け、また古都京都に突如古代ローマがタイムスリップしてきたかのようなSF感にも感動した、そういったあれこれが強い印象となって、その後の南禅寺参り(水路閣参り)を動機づけているようだ。

最近はいわゆるインスタ映えスポットとしても人気があるらしい。橋脚のアーチの中で写真を撮ると、合わせ鏡の中の無限廊下に立っているようなイメージができるのだ。昔はそんなこと思いもよらなかったが、最近の若者や海外の人は視点が違う。今日も何組もの観光客が順番待ちをして、例によってあーでもないこーでもないと長々とポーズをとりながら写真を撮っていた。

※ 正確には蹴上から分かれた支線なのですが、実は、この文章を書くために調べるまで本流だと思っていました。

(説明板) : 水路閣 | 南禅寺三門 || 琵琶湖疏水