2019年9月24日(火)

蒲刈大橋

広島県呉市下蒲刈町下島(下蒲刈島) 〜 蒲刈町向(上蒲刈島)(三之瀬瀬戸)

下蒲刈島

蒲刈大橋を渡ると景色ががらりと変わる。下蒲刈島側の、江戸時代の港町を再現した観光地の賑わいに対して、橋を渡った上蒲刈島側には海と山に囲まれた大自然の中に特産品の売店と休憩所を兼ねた「であいの館 蒲刈」がポツンとあるばかり。

上蒲刈島

その出会いの館の裏手にははるか四国まで望める安芸灘の絶景が広がっている。ちょうど昼時だったので、名物の藻塩めん(うどん)と藻塩アイスで休憩することにした。

蒲刈大橋の架橋は昭和54年(1979)。「蒲刈地区広域営農団地農道整備事業」により架設された。とびしま海道(安芸灘諸島連絡架橋)の中で最初に開通した橋だ。とびしま海道には7つの橋が架かっているが、安芸灘大橋(県道74号下蒲刈川尻線)と豊島大橋(県道356号豊浜蒲刈線)以外はすべて農道の扱いになっている。

海を渡る橋が農道とは意外だが、生口島のレモンや小豆島のオリーブなど農業の特産品がある島は多い。本土まで陸路でつなげる橋は、産品の出荷ルートとして重要な役割を果たしているのだ。

上蒲刈島の特産品はミカン。ここはなんと広島県におけるミカン栽培発祥の地なのだそうだ。その記念碑が出会いの館の敷地内に建っている。

「蒲刈蜜柑発祥の地」碑