2020年12月30日(水)

武蔵国分寺跡

東京都国分寺市西元町2-1

史跡碑

小学校の時、学校の創立20周年(1965)の記念式典があり、自分の人生の3倍もの時の長さが想像できずに呆然としたことを思い出す。それは戦後20年の節目でもあったので、焼け野原だった昔と高度成長を遂げた今(当時)のギャップの大きさも小学生の想像を越えていたのだと思う。

金堂跡

あれから長い時がたち、20年どころか60年を超える人生を歩んできた。長じてから振り返る20年前に、あの時ほどのギャップを感じないのはなぜだろう。子どもとおとなの時間感覚の違いなのか、世の中の変化が当時に比べて緩やかになっているということなのか。

久し振りに武蔵国分寺跡を訪ねてみると、史跡公園がきれいに整備されていてびっくりした。写真に残っている最初の訪問は約20年前(2001)。当時は草原に礎石の跡が散在するだけのなにもない空き地だったのが、今は金堂や講堂の跡に基壇が築かれ建物の存在が想像できるようになっている。整備工事は平成23年度(2011)に始まり、まだ数年は続くらしい。

小学校の時に感じたほどではないけれど、久々に20年という時の隔たりを目の当たりにして感慨深い気持ちになった。

国分寺市の説明板 || 整備前の国分寺跡(2001/7/1) | 桜の頃(2010/4/6)