武蔵国分寺跡(史跡公園)
東京都国分寺市西元町2-1
中学の社会科(歴史)の授業で天平13年(741年)の聖武天皇の勅令により全国で国分寺・国分尼寺が造立されたと聞いたとき、「国分寺」という地名になっているぐらいだから東京の国分寺が全国でもTOPクラスの地位を与えられていたんだろうなどと、のんきに思っていた。
「奈良時代」という言葉を聞くまでもなくその当時の日本の中心は近畿地方にあって、武蔵の国は地方都市のひとつだったなんてことはわかりそうなものだが、見えている世界が狭かったんだなぁと思うと今でも恥ずかしい。
サイクリング自転車を買ってもらった頃だったので早速行ってみたけれど、だだっ広い空き地に石がごろごろしているだけで、仁徳天皇陵や飛鳥路の風景を想像していただけに何ともがっかりした思いで帰り道が遠かったことを思い出す。
今でも空き地に礎石が点在するだけという景色に変わりはないけれど、多少は整備されたのか、それとも自分の見方が変わったのか、何もない故の安らぎみたいなものを感じる公園になっていた。
野川の源流近くから武蔵国分寺跡へ続くお鷹の道の途中には真姿の池があり、ここの湧水は環境庁選出の名水百選に選ばれていると言うことで、ポリタンクを持った人がひっきりなしに訪れる。
真水は飲まないこと、と言う注意書きがあったけれど、ちょっとだけ口に含んでみると冷たくて美味しかった。