少 女
東京都立川市曙町2-41 FARET立川
注意して見なければ、いつものアレだ。
横浜山下公園の「赤い靴はいてた女の子」像の作者が制作した少女像。ここでは特にタイトルがつけられていないが、よく見る作品なので「山本正道のアレ」で通じてしまいそうな気がする。
ベンチを兼ねた車止めのもう一方の端にはヘタの付いた柿の実のようなオブジェ。府中にあった「春に寄せて」にもあった、最小限の要素で風景の全体を表そうとしたものなのかな。
その「春に寄せて」を見た時から、わたしの山本正道を見る目が変わった。いつもいつも同じような少女像を作り続けているだけの人ではないようなのだ。
よく見ると少女の前髪に穴が開いている。いったいこれは何だ。どういう意味があるのだ?と引っかかってしまう。
ネット情報などを見る限り、この穴について言及している人はいない。作者も深い意図はなく、何となく開けてしまったものかもしれない。しかしわたしには、これが気になって夜も眠れない(少し大げさ)のだ。