曼珠沙華まつり
東京都府中市南町6-32 府中市郷土の森
駅に「市制施行70周年記念 第2回郷土の森 曼殊沙華まつり」のポスターが貼ってあるのを見て出かけてみた。ポスターのキャッチフレーズによると「数年前までは1万株だった」ものを「約40万株まで増やし」たのだそうだ。
以前訪ねた時には田んぼのまわりにちょこちょこっと咲いていただけだったものが、梅園にも広がって見事な景色になっていた。
残暑のせいで開花が遅れていて、お彼岸を過ぎてもまだ半分ぐらいな感じ。それでも部分的には満開のところもあって、たくさんの人が写真を撮りに集まっていた。
ところで、なぜイベントの名前は「彼岸花まつり」じゃなくて「曼殊沙華まつり」なのだろう。園内にある解説板でも曼殊沙華はヒガンバナの別名だと紹介しているのに…。
疑問ではあるけれど、なんとなくその気持ちはわかる気がする。
まだ木々が葉を残した梅林で咲くヒガンバナのまわりは薄暗く、「曼殊沙華」という難しい漢字が似合うような雰囲気がある。そこに木々の隙間から陽が射すと、一変して花たちが神々しく光り出す。それはまさに仏教で天上の花を意味するという「曼殊沙華」という名前にふさわしい景色に見えるのだ。