森巖寺のイチョウ
東京都世田谷区代沢3-27-1
映画「となりのトトロ」(1988)に、メイちゃんたちが小さな畑に蒔いたドングリが一夜にして大きな森に育つシーンがある。「小さな板の上に何人載れるか選手権」みたいにひしめきあった木々が、モリモリと伸びて天を目指す描写が素晴らしい。
森巖寺を外から見ると、さほど広くもない境内にあふれんばかりの木々が茂って、まさにあのシーンを彷彿とさせる。
とは言っても、その景観の大半をつくっているのはたった二本のイチョウの木。樹齢400年を超えると言われる大イチョウが広げた枝が、森巖寺の空を覆っている。
この葉がすべて落ちたら、境内は黄金色に染まってさぞかしきれいだろうと思うのだが、たぶんきれいに掃き清められてしまうんだろうな。