小顔狛犬
東京都世田谷区代沢3-27-1(森巖寺 淡島堂)
小顔は美人の重要なポイントであるらしい。確かにスレンダーな体に小さな頭が載っているとかっこいいけれど、肩幅が広くてがっちりとした体格の人が小顔だと、ちょっとアンバランスな感じがする。
森巖寺淡島堂(淡島神社)の狛犬はまさにそれ。今までに見たどの狛犬よりも頭が小さい。長い巻き毛を垂らした女性的な風体なので、これで細身だったら狛犬界の安室奈美恵になれるのに、レスラーかおばさんか、不釣り合いに大きな体なのが惜しいところだ。
淡島神社は仏教のお寺の境内にある手前、おおっぴらに鳥居を建てることなく、名前も淡島堂と変えてある。狛犬が小顔なのも、「大きな顔はできない」という意味なのかな。
奉納は文化六年(1809)。