東京大学のイチョウ並木
東京都文京区本郷7-3-1
東京大学である。日本中の英知が集まるところ。機密事項に関わるような研究もされている、…かもしれない。
そして安田講堂である（設計：内田祥三、岸田日出刀、1925）。昭和44年（1969）1月、日本の学生運動史に残る学生と機動隊との攻防の舞台となり、火炎瓶と催涙弾と大量の放水を浴びた建物。その後各大学に飛び火した学生運動の象徴的な存在だった。
そんなところに行くのだから、警備室に寄って挨拶ぐらいする必要があるかと思いきや、ノーパス、ノールック。広々と開かれた正門を通って、易々と構内にはいれてしまった。中には、学生とは思えない年配の方や外国からの訪問者と思われる人も大勢いて、正門から安田講堂に続くイチョウ並木の美しさに歓声を上げている。
写真撮影も自由。トイレを借りるために建物にはいる時には少し緊張したけれど、誰にも咎められずに拍子抜け。
東大は、完全に観光地になっていた。