2012年5月12日(土)

海禅寺のツツジ

東京都青梅市二俣尾4-962

ツツジ

5月になると道路の植え込みのツツジが咲き始めて街が華やかになる。街路樹の桜やハナミズキは花期が短いけれど、ツツジは結構長いこと咲いていて道行く人の目を楽しませてくれる。

青梅線

庭や街路で見ることの多いツツジだけれど、わたしには「山の花」というイメージがある。と言うのは、昔から愛読書にしている「「吟行版 季寄せ-草木花」(朝日文庫)のツツジのページに添えられた、岩山の断崖絶壁を彩る山ツツジの写真の印象が強いからだ。「躑躅」という難しい字も険しい山の雰囲気を感じさせる。山岳部時代に山で歌った「坊がつる讃歌」に登場するミヤマキリシマも山のツツジだった。

海禅寺のツツジ山には、一部に露岩のでているところがあって、図らずもそんなわたしのイメージ通りの写真を撮ることができた。ツツジ山に登っていくと、眼下に広がる山里の風景と遠くに見える青い山並みが美しい。山の景色にツツジはよく似合う。

ツツジは山の花というわたしのイメージは、それほど見当違いの思いこみというわけでもなかったようだ。

海禅寺 | シャクナゲ