竜王橋の滝
東京都西多摩郡奥多摩町氷川（川乗谷）
日原街道の川乗橋から川乗谷に沿った林道にはいる。通行止めのゲートの横の隙間に自転車を潜らせていると、バス停で手持ちぶさたにしている登山者達に物珍しそうに見られてしまった。
朝の早い登山者達がポツリポツリと下りてくる。すれ違いざまに「頑張ってね」などと励まされながら、20分ほどで竜王橋に着いた。この先の細倉橋に、百尋の滝に行く登山口があるのだが、今日は時間切れでここまで。橋の下を覗くと、岩陰から落ちる滝の滝壺だけが見えた。
「水利」と書かれた看板に導かれて、橋のたもとから滝の真上に降り立った。広い河原が大きな岩に挟まれて狭くなり、10mほどの滝となって落ちていく。水勢は激しく、滝壺はなかなかに深そうな雰囲気だ。上からこわごわ覗きこんで降りる道を探してはみたものの、無理はしないことにした。
上流側を振り返ると、大きな石がゴロゴロと転がっている間を谷川が流れる様子が、小さな滝が連続しているように見えて面白い。涼みがてら少し遡ってみることにした。