2013年1月11日(金)

回向院

荒川区南千住5-33-13

史跡エリア

南千住の駅前の小塚原刑場跡に建つ回向院は、刑死者を供養するために開かれた寺院だが、特に、幕末の大老井伊直弼による安政の大獄に関連した史跡として知られている。

解体新書

一般の墓地とは区切られた史跡エリアの、上座というか、一番奥に鎮座するのは吉田松陰と橋本左内。特に、橋本左内の墓は套(さや)堂で保護され、その横には巨大な顕彰碑(景岳橋本君碑)が建つという別格の扱いを受けているのだが、恥ずかしながら今日までその名を知らなかった。桜田門外で井伊直弼を討った水戸浪士らの墓もある。

本堂一階の駐車スペースの壁には、杉田玄白らが刑死者の腑分け(解剖)を見学し、のちに解体新書を完成させたことを記念する碑が埋め込まれている。大正11年(1922)に建てられた観臓記念碑を昭和34年(1959)に復刻したものを、さらに昭和49年(1974)の本堂新築の際にここに移転させたという変遷を経て設置されている。

いわゆる境内がなく、ちょっと入りづらい雰囲気なのが残念だ。

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