栗山配水塔
千葉県松戸市栗山198
5年前に初めて江戸川を走ったときから、対岸に見えた水道塔が気になっていたのだけれど、川向こうは千葉県。なかなか川を渡る決心がつかないままにずるずると時が経ってしまった。今回、里見公園のバラ園見学に機会を得て、やっと自転車での初千葉上陸とあいなった。
野方の配水塔に雰囲気が似ているけれど、窓の数が少なくてよりシンプルなデザイン。白い肌と薄緑色のドームが爽やかな印象で、風薫る五月の気分によく似合う。浄水場の原っぱの中に置くと、北海道の牧草地に建つサイロを見るような牧歌的な気分になってくる。
サクラの季節にはお花見を兼ねた見学会が開催されているようだが、今日は桜よりも塔のまわりの松の木が気になった。なかなかに見事な枝振りだ。
昭和12年(1937)に建てられ、戦火も乗り越えて、今も現役で稼働している。