野方配水塔
東京都中野区江古田1-3-1
多摩川の砧浄水場からまっすぐに延びる荒玉水道道路の北の端に双子の配水塔が建っている。野方配水塔と大谷口配水塔だ。
哲学堂公園の北に建つ野方配水塔は、外装に塗装が施されて端正に見える。女性的なたたずまいだ。
それ故か「みずの塔」という優しい名前で親しまれ、幼稚園や児童館の名前にも使われている。
設計は近代上水道の父・中島鋭治博士とされているが、実施設計目前の大正14年(1925)に博士が急逝したため、あとは工学士の西大條覚が引き継ぎ、昭和5年(1930)に完成した。