田谷堰/田谷橋
埼玉県川越市志多町8-6付近
昭和13年(1938)に竣工したという田谷堰と田谷橋。木製のゲートがなんともレトロでイイ感じ。小江戸川越によく似合っている。
橋の銘板には「新赤間川」と記されていた。あれ、ここは新河岸川じゃなかったっけ?
現在の新河岸川の上流部分はかつては赤間川という別の川だったのだが、昭和の初めに流路が変更され、この堰付近から下流部分が掘削されて仙波河岸付近で旧・新河岸川に接続する現在の形になったのだという。その際、農業用水として使用されていた旧赤間川の水量を確保するために設置された4基の取水堰のうち、唯一、現在も残っているのがこの田谷堰だ。「新赤間川」という名にはそういういわれがあったのだ。
氷川神社付近から続く桜並木は、ここが上流端。きれいな桜を見て、雰囲気のある遺構も見て折返し。往復しても1km程度のちょうどいい散歩コースだ。