深川芭蕉庵跡
東京都江東区常盤1-1 史跡展望庭園
「吟行」という言葉がある。和歌や俳句の題材を求めて旅(あるいは散歩)をすること。現代のわれわれが名所・旧跡で写真を撮るように、昔の人は旅先で出会った感動を歌にしていた。
俳句を詠みながら旅をした人、と言えば、松尾芭蕉。彼が東北・北陸地方を廻って著した「おくのほそ道(奥の細道)」を読んだことはなくても、そこで詠まれた句のいくつかを挙げれば、ほとんどの人が「あぁ、あの句か」と頷くことだろう。
芭蕉が奥の細道の旅に出る直前まで住んでいた庵の跡とされる小名木川河口付近には、芭蕉の像を設置した史跡展望庭園があり、芭蕉稲荷神社が祀られている。
門人が描いた絵を参考にしてつくられたという芭蕉像が、心なしか水戸黄門に似ているような気がする。諸国を漫遊するという黄門様の設定には、奥の細道も影響していたのかな、とふと思った。
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