2014年8月16日(土)

扇橋閘門

東京都江東区猿江1-5-18

前扉

小名木川の中ほどにある扇橋閘門は水位差のある水路をつないで船舶の通航を可能にする施設で、世界ではパナマ運河がこの仕組みを使って太平洋と大西洋を結んでいることで知られている。

後扉

左写真の状態では、荒川側の後扉が開いているので閘門の間の水路(閘室)の水位は低くなっている。奥から船が来ると後扉が閉められ、閘室に水が満たされると、エレベーターに乗ったように船が上に上がり、水位が手前側と等しくなったところで前扉が開いて船は隅田川方面へと進めるというわけだ。

右の写真では、隅田川側から来た船が閘室で水位が下がるのを待っている。荒川側へ排水された水が激しく泡だってダイナミックな景色だ。

小さな写真ではわかりにくいが、待っている船は屋根のない観光船で、後扉が開いてこちらへ進んでくる時、乗客が全員傘をさしていた。開いた扉の下をくぐる時、かなりの水滴が扉から落ちてくるためだ。屋根のある船ではわからない、隠れた楽しみなのだそうだ。

江東みちしるべ | 夏期一般公開