古町の大イチョウ
福島県南会津郡南会津町古町字居平11番地-6 伊南小学校
大きい。とにかく大きいのだが、周りに建物がないので今イチその大きさがピンと来ない。都内最大といわれる善福寺のイチョウと幹周りは同じぐらい、樹高ははるかに高く聳えている。
南会津町のHPによると、鎌倉時代に伊南郷を治めた河原田盛光の重臣の住まいに植えられたものだというから、樹齢は800年を超えているだろうか。
それでも樹勢は旺盛で青々とした葉を豊かに茂らせている。黄葉のときにはさぞや素晴らしい姿を見せてくれることだろう。
古老の言い伝えによると、秋に葉が一度にどさっと落ちた年は大雪、はらりはらりと時間をおいて散る年の雪は浅いと言われているそうだ。
かつては乳の神として信仰され、遠方からの参詣者もあったという。
イチョウにまつわるさまざまな物語は、この木が土地の人々に愛され誇りに思われている証なのだ。