南会津の民家
福島県南会津郡南会津町界字川久保552番地
今日のゴールはさかい温泉さゆり荘。本来はここに泊まる予定だったのだが、定員オーバーになってしまったため、全コース合同の宴会に参加したあと、われわれのグループだけは只見のますや旅館に泊まることになってしまった。
まぁ、それはそれとして、国道からさゆり荘にはいる道の入口にあるのが奥会津南郷民俗館。鄙びた水車小屋が目印だ。その裏手に保存されている民家の写真を撮ってきた。
福島県指定重要文化財・旧山内家住宅は現在、屋根の葺き替え工事中。その関係で敷地内立入禁止になっていて、仔細を見学することは出来なかったが、もう一棟の旧斉藤家住宅はこの地域に特徴的な曲り屋造りだ。去年に前沢地区で見たものとは少し形式が違うようにみえる。その素朴なたたずまいからは、雪深い会津の地で人と馬が一つ屋根の下に寄り添って暮らす、温かな雰囲気が伝わってくる。
旧斉藤家の後ろには明神岳（標高766m）が聳えている。そのもっこりとした姿は、秋川上流で見慣れた城山（戸倉城趾）に似ていて親近感が湧く。まん丸頭のダイダラボッチがぬうっと顔を出して山里を見守っているような優しい姿だ。