鉄塔 只見線
東京都日野市百草1299 付近
多摩川と程久保川の合流点の上を渡っていく送電線の名前は只見幹線。遠く只見から延々と引かれてきたものだ。先日、まさにその出発点となる発電所のある田子倉ダムを見てきたので親近感が湧いて写真を撮ってきた。
程久保川河口に立つ鉄塔の番号はNo.545。すぐ隣りに立っている桜ヶ丘線の鉄塔はNo.32。只見がどんなに遠いかを物語っている。
今まで気にも止めていなかったけれど、改めてみてみると周囲は鉄塔の密集地だ。只見線に直交して多摩川沿いに引かれた桜ヶ丘線のほかにも、多摩川下流側の府中四谷橋の脇には府中線が走っている。鉄塔マニアでなくても心が躍る。
多摩川の府中側の土手にあがって南を見ると、多摩丘陵の向こうへと続いていく鉄塔の列が見えた。只見幹線の終着は町田の真光寺にある西東京変電所。鉄塔の番号は570だそうだ。
北の方、送電線の続いて行く先に目をやって、遙かな只見に思いを馳せる。彼の地では、そろそろ山々が色づき始める頃だろう。秋を乗せて送電線を伝ってくる猫バスが見えるような気がした。