女川いのちの石碑 1
宮城県牡鹿郡女川町女川浜字大原469-1
「女川いのちの石碑」第1基目の除幕式は、2013年11月23日に行われた。
東日本大震災発生の翌月に女川中学校に入学した生徒たちが在学中に学習し、練り上げた津波対策プランの一環として建立されたものだ。碑文には「2014年3月 女川中卒業生一同」とあるけれど、一足早いお披露目となった。
右肩が上がった碑の形は、町内の遺跡から発掘された鎌倉時代の板碑(供養塔)に由来しているという。1000年後もここにあって被災者を供養し、震災と津波の記憶を伝えて欲しいという願いがこめられている。
石材店から寄贈された材料費を除き加工・設置などに関わる費用は約1,000万円にのぼるが、企業などからの大口寄付に頼らず、より多くの人の思いがこめられるよう100円単位の寄付を募る形でプロジェクトは進められている。最終的には、起案した最初の生徒たちが成人の日を迎えるまでに女川町内の21ヶ所に建てられる予定だ。碑文には、英語、フランス語、中国語の訳文も添えられている。
石碑にはそれぞれ異なる句が添えられている。この碑には「夢だけは 壊せなかった 大震災」と彫られていた。