夕焼け小焼けの塔 / ゆうやけこやけ歌碑
東京都荒川区東日暮里3-10-17 荒川区立第三日暮里小学校
東京都荒川区東日暮里5-2-1 荒川区立第二日暮里小学校
下町散歩の人気エリア「谷根千」の谷の字、今やたくさんの観光客が訪れる谷中のシンボルは「夕やけだんだん」。日暮里駅から谷中銀座へ降りる階段の愛称で、ここから眺める夕焼けが美しいと、度々メディアに紹介されている。
その夕やけだんだんとは駅を挟んだ反対側、日暮里駅前から東へ延びる繊維街を抜けた先に、二つの「夕やけ」の記念碑が建っている。
荒川区立第二日暮里小学校の「ゆうやけこやけ歌碑」と第三日暮里小学校の「夕焼け小焼けの塔」だ。どちらも童謡「夕焼け小焼け」の作詞者中村雨紅がそれぞれの学校で教師を勤めた縁で建てられた。
それぞれの碑が建てられたのは、昭和44年(1969)と59年(1984)。
わたしが小学生だった昭和44年頃は、外遊びからの帰り道に「夕やけ小焼け」や「靴が鳴る」などの童謡を歌った憶えがある。昭和59年には社会人になっていたので子どもの事情はわからないけれど、そんなほのぼのした子どもたちは周りにいなかったような気がする。たぶん「七つの子」を「カラスの勝手でしょ」と唄う替え歌が流行っていた頃だろう。
最近、子どもたちが唄うのはとなりのトトロの「さんぽ」や「アンパンマンのマーチ」など、ほとんどがアニメの歌ばかりだ。童謡はもう子どもたちのものではなく、年寄りが歌碑を見て懐かしがるものになってしまったのかな。