2006年7月1日(土)

ドーリック

東京都港区南青山2-27-13

ドーリック

特に建築の勉強をしたわけではないので、建築家といえば帝国ホテルのフランク・ロイド・ライト(Frank Lloyd Wright)、東京駅の辰野金吾、東京都庁の丹下健三ぐらいの有名どころしか知らなかったけれど、ある時、3つの強烈なイメージの建物を見て覚えた名前がある。

築地本願寺の伊藤忠太、調布駅北口交番の妹島和世、そしてM2の隈研吾だ。

実はM2が建った頃、すぐ近くに会社の研修施設があって年に何回かそこに通っていた。様式も何も知らず、建物はみな四角いものだという素人考えをもっていた頃だったので、ある日突然現れた醜怪(失礼!)な建築に心底びっくりしたのを記憶している。

同じ時期(1991)に彼が立てたもう一本の柱が青山にある。M2はイオニア式、ドーリックはドリス式をコラージュしている。

去年から会社の関係で、青山へ通うことがたびたびあった。この柱の脇をランチの店を探してうろうろしていたのだが、今の今までその存在に気がつかなかった。空の広い環八沿い(M2)とビルの林立する都心部の違いだろうか。

それを見つけたのは休日の自転車の目線から。おなじ青山でも Bussiness Time と Off では見え方が違うと言うことだ。

まだ若かった頃の、青山が仕事とは無縁の、おしゃれして遊びに行く所だった頃が懐かしい。

築地本願寺 | 調布駅北口交番 | M2