2006年11月4日(土)

とどろきアリーナ

神奈川県川崎市中原区等々力1-3

青空

「ラジオ、テレビに見られるように、大量に生産され、ひろく一般の身近にふれるものこそ価値がある」。岡本太郎は、こう言って芸術の工業化・大衆化に力を注いだ。北は青森から南は大分まで、日本各地の公園や建物で太郎の彫像や壁画などのパブリックアートを見ることができる。

風

川崎市とどろきアリーナのロビーには、「青空」(写真左)「マスク」「風」(写真右)「マラソン」のレリーフと、東京オリンピックおよび札幌冬季オリンピックの記念メダルの原型が展示されている。隣の川崎市市民ミュージアムには「坐ることを拒否する椅子」も置かれていて、無料で太郎三昧ができる絶好のスポットだ。

訪れる人はほとんどが格段の注意も払わずに通り過ぎていくけれど、視界の片隅に焼き付いた作品たちは、無意識のうちに彼らの心にかすかなさざ波を起こし、生活に彩りと豊かさを与えているに違いない。

マラソン || 東京オリンピックおよび札幌冬季オリンピックの記念メダル | 坐ることを拒否する椅子