2006年11月12日(日)

王禅寺
神奈川県川崎市麻生区王禅寺940

カキの原木

食欲の秋。何を食べてもおいしいが、やっぱり柿、栗、葡萄といった秋ならではの果物たちがいい。そんなことを考えていたら頭の中が柿でいっぱいになったので、「柿」が地名の由来となった柿生へ行ってみた。

星宿山王禅寺

とは言っても、「柿生」は小田急線の駅名に残るばかりで、地名としては失われている。付近は禅寺丸という甘柿の産地だったために、明治〜昭和にかけて柿生村と呼ばれていたが、いまは麻生区となっている。

禅寺丸柿は、王禅寺の等海上人が新田義貞の鎌倉攻めの戦乱で失われた堂宇を再建するため、応安三年(1370)に山中で木材を探しているときに見つけた柿の木に始り、日本最古の甘柿と言われているらしい。地域の特産として江戸・東京に多数出荷され、明治天皇にも献上されたという。

寺の境内には、禅寺丸柿の原木が今も残されている。

カキの原木の説明 | 禅寺丸古木(調布市佐須町)