西光寺前の常夜燈
東京都調布市上石原1-28-3
西光寺門前に建つ常夜燈はこれまでに見た中では一番大きい。お灯明を上げるために裏手の石段を登ると、街道の様子が一望できる。
台座の正面に「宿内安全」と彫られている。上石原宿は布田五宿の中でもっとも西側に当たり、宿場の目印としてよく目立ったことだろう。
弘化三丙午年(1846)の建立だが、このあと10年ぐらいの間に建てられた常夜燈が、街道筋に多数残っている。街道整備の工事か何か、大きなイベントがあったのかもしれない。
天保の改革(1841-43)の失敗の後、嘉永六年(1853)の黒船来航を目前にしたこの時期、人々はどんな思いで燈籠を建てていったのだろうか。
塔の左右正面には、秋葉大権現、榛名大権現、鎮守両社宮大権現、とある。