府中市白糸台の常夜燈
東京都府中市白糸台6-6
甲州街道沿道の常夜灯はそのほとんどが秋葉大権現を祀っている。
秋葉大権現は静岡県天龍川の上流にある秋葉山をご神体とする「秋葉山本宮秋葉神社」のことで、祭神である火之迦具土大神(ひのかぐつちのおおかみ)は防火の神として知られている。「秋葉路」と呼ばれる参詣の道沿いには道標を兼ねた常夜燈が連なり、今も土地の人々の信仰に守られている。
別に、神仏混淆により秋葉三尺坊大権現を祀る「秋葉山秋葉寺」もある。秋葉三尺坊大権現は火焔を背負った天狗の姿で知られており、写真では見にくいが、この燈籠の正面の窓が天狗の羽うちわの形をしているのはこれに由来していると思われる。
嘉永五壬子年(1852)二月、村内安全、秋葉山大権現、諏訪大明神、稲荷大明神。