2004年7月24日(土)

駒沢公園体育館・管制塔(オリンピック記念塔)

東京都世田谷区駒沢公園1-1(駒沢オリンピック公園)

管制塔

駒沢オリンピック公園の中央にそびえるオリンピック記念塔(管制塔)の足下には、東京オリンピック当時の聖火台が何の説明もなく寂しく置かれている。14日間に渡ってともされた聖火には、このときに世界で初めて都市ガスが燃料に使われたそうだ。

その前に広がる石畳の広場には、連日世界各国の選手や応援の市民が集まり憩いの場になっていた。

駒沢公園体育館

海外からのニュース映像で、政治家の演説を聴くために何万もの群衆に埋め尽くされた広場とか、スポーツの国際大会での勝利を祝って繰り出した人々が広場に集まる姿などを見ることがあるが、日本ではそういう機能をするものが見あたらない。

管制塔と体育館の設計者(1964)である芦原義信は、建物よりもこの広場空間により強い思いを込めていたと言われている。そのために体育館は高さを抑え、競技場が地下に埋もれるような形になっている。

ここで行われたレスリング競技で、日本は6個のメダルを獲得した。(レスリング・フリースタイル、フライ級吉田義勝、バンタム級上武洋次郎、フェザー級渡辺長武が金メダル、ライト級堀内岩雄は銅メダル。グレコローマンでは、バンタム級市口政光、フライ級花原勉が金メダルを獲得。)

東洋の魔女と言われた女子バレーが金メダル(男子は銅)をとった屋内球技場と併せて、日本オリンピックにとって記念すべき場所である。

駒沢オリンピック公園 | 陸上競技場