2006年1月9日(月)

広徳寺

東京都あきる野市小和田234

山門

五日市には大きな家が多いような気がする。茅葺の大屋根をそのまま、あるいはトタンに葺き替えた民家を随所で見ることができるし、ところによっては、切妻造の妻側の屋根(螻羽-けらば)を大きく出した蔵造りの立派な家がどっしりと建っていたりもする。

本堂

秋川南岸の山あいにひっそりと佇む広徳寺では、寄棟造の本堂と入母屋造の庫裏を結んで、その間に立派な唐破風の入口を付けた堂々たる建物に圧倒される。アプローチにある二層の山門も迫力があるが、わたしには奥多摩の山々を思わせる屋根の連なりの重量感が感銘深い。

明徳年間(1390〜94)に開山した広徳寺は、その後、天文15年(1546)の川越の戦で上杉氏を破り南関東一円を勢力下に納めた後北条氏によって寺領を拡大し中興をなしたという。大屋根の棟には、その北条氏の紋である三つ鱗が並んでいる。

(教育委員会の説明板) 境内 | 総門 | 山門 || イチョウ・タラヨウ・カヤ || 秋の黄葉