2003年7月27日(日)

知る区ロード・はなのオアシス

東京都杉並区阿佐ヶ谷北2-18

香楽器

目で見る景色や耳で聞く言葉など、旅先で感じる風物、文化の違いをその土地の「匂い」と言うことがある。何よりも鼻が一番敏感にそれを感じると言うことだろうか。

杉並区役所阿佐谷出張所

実際、インドはカレーの匂い、フランスはチーズの匂い、韓国はキムチの匂い、北九州はとんこつの匂いと、各地で様々な香りに異国情緒を感じる。外国の人に言わせると日本もsoy sauceの臭いがすると言うが、総じて食べ物のニオイなのがおもしろい。アメリカに行ったときだけは、食べ物ではなく、男女ともに強い香水の匂いが印象に残ったことを思い出す。

杉並区役所阿佐谷出張所のエントランスに作られたはなのオアシスには、香炉と香時計からなる香卓や鼻の通りをよくする椅子などが置かれている。柱の陰からは食虫植物のような造形が顔を出し、中から様々な香りを放っていた(「香楽器」 企画・設計:六角鬼丈計画工房、造形・製作:東京芸術大学宮田亮平鍛金研究室)。

不法駐輪のバイクが邪魔なので斜めから写真を撮ったら、仮面ライダーを襲うショッカーみたいになってしまった。

出張所の建物も六角鬼丈の設計になる。平成5年(1993)の作品。

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