2003年2月15日(土)

奥澤神社

東京都世田谷区奥沢5-22-1

蛇の顔

映画「ネバーエンディングストーリー」(監督:ウォルフガング・ペーターゼン、1984)に登場する空飛ぶ龍ファルコンは、全身を真っ白な毛皮に覆われて頭は犬の顔をしている。西洋の龍は本来、翼の生えた直立するゴジラタイプなので、あれは犬の顔をした蛇なのかもしれないが哺乳類っぽいところがちょっと不思議な存在だ。

蛇と鳥居

奥沢神社の鳥居に巣くうまん丸目玉に垂れ耳の大蛇を見てファルコンのことを思い出した。

一見不気味な感じだが、じっと見ていると鼻の穴をおっぴろげた様がかわいい気もしてくる。毎年秋の例大祭にあわせて作られ、厄除け「大蛇のお練り」と称して町内を練り歩くらしい。大蛇と呼ばれてはいるが、長い髭があり、神社建築を飾る彫り物にあらわれる龍と混同されている嫌いもあるようだ。

注連縄の一種として鳥居にかけられているのだと思うが、ほかでは例を見ないユニークなものだ。

※ 「ほかでは例を見ない」と書きましたが、その後、足立区の高野胡録神社でも発見しました。

世田谷区教育委員会の説明板 | 高野胡録神社の蛇(じゃ)