青梅駅
東京都青梅市本町192
きれいなビルだ。飾りのないシンプルな直線で構成された3階建てに縦長の窓が決まっている。
JR青梅線の歴史は、明治27年(1894)に立川〜青梅間で営業を始めた青梅鉄道に始まる。このビルはその青梅鉄道の本社ビルとして、大正13年(1924)に建てられたという。大正モダンの粋を感じるデザインだ。
青梅線にはほかにも、山小屋風の奥多摩駅や寺社建築の御獄駅など、見栄えのする駅が多くて楽しい路線だ。
最近の青梅は、旧青梅街道沿いに古い映画の看板を並べ、昭和の街として売り出している。駅名も「レトロステーション」青梅というらしい。レトロ地区の中程には赤塚不二夫会館があり、駅の改札前では“天才バカボンのパパ”が「こにゃにゃちは」と出迎えてくれる。
翌日、御岳登山の途中に乗換えたら、ホームにレトロなそば屋が建っていた。発車合図のチャイムは「ひみつのアッコちゃん」だった。
※ 「青梅赤塚不二夫会館」が2020年3月に閉館したため、青梅駅と赤塚漫画のコラボは終了となりました