頓兵衛地蔵
東京都大田区下丸子1-1-19
正平13年(1358)の新田義興謀殺事件に与して義興主従の乗る渡し舟に穴をあけ、進退窮まった義興が自害する元を作ったとされている船頭・頓兵衛は平賀源内の戯作「神霊矢口渡」に登場する架空の人物だ。
頓兵衛地蔵は彼が前非を悔いて義興供養のために建てたと言われているが、義興の怒りで顔が溶けており別名「とろけ地蔵」とも言われている。
写真の地蔵堂の中に安置されており、横に立っているのは別の地蔵だ。
新田神社に掲げられている周辺の案内によれば、当時の多摩川はここと下丸子の妙蓮塚三躰地蔵尊の間を流れていたらしい。
大田区教育委員会の説明板 || 矢口の渡し | 妙蓮塚三躰地蔵尊